フィラデルフィア日記

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Diary.2014.April 20. Easter 復活祭。

日記。2014年。4月20日。復活祭。

 ●とうとう日本国籍離籍後69年目、在米66年目の復活祭になった。

そして、高野山大の圭二君の努力で、廃刊を余儀なくされたとすっかり思い込んでいたフィラデルフィア日記が復刊できた。

●再刊を可能にしてくださった、圭二君、のりこさんお二人に心からお礼申し上げる。

ほぼ七年書き続けたこの個人日記は、日本族と朝鮮族の狭間でそだってしまった僕とっては、蜘蛛の糸のように天から降ろされた細さであるにしろ、かけがえのない絆なのだ。僕は両族のどっちでもなかったし、どっちでもあった。

それは宿命ってものなのかもしれない。

●そして、この”人生漂流”中、数知れないほど、困っている曲がり角で友人が突然現れて、助けてくれた。数しれないって本当だ。大連から脱出できたのも、アメリカに来れたのも、一文なしで米国の名門大学を卒業できたのも友人が居たからだった。

のりこさんや、圭二君の突然な奇跡的出現も例外ではない。半年前、僕は彼らを知らなかった。偶然日記に僕がのり子さんの著書に触れたのを、圭二君が見つけたからだった。それに、のり子さんの著書も親友の矢口進也が亡くなる前に日本から送ってくれたものだった。あの忌まわしい”日本と朝鮮の相克”にもかかわらず、進也と僕の親友関係は70年も彼が死ぬまで続いた。

●しかも、圭二君の高野山大学だって、1975年の夏に日本政府が僕を招待してくれたとき、単純に思いついて和歌山県の山岳麓の並木道を歩いて訪問した思い出がある。39年後、その絆は強靭に蘇った。

●明日から、毎日日記が続けられることを心から感謝している。