Diary. 2014.April 22. Tuesday. 13:00.
日記。2014年。4月22日。火曜日。晴れ。
綺麗に晴れた四月の火曜日。チャックは御ぜん6時にお御堂へ出勤。正午に戻った。
今午後1時すぎ。冷房と暖房装置検査にMatthew Borden会社から職人が訪れた。
Borden君は二十歳前後からほぼ三十年の付き合い。もう50歳をすぎたと思う。長い付き合いだ。当時奥さんが黒人で、白黒結婚が嫌われた時期だから、暗い経験をしたのだろうと思う。アメリカのこととて全てが変った。
● ひさのさんが下掲書を送ってくれた。
谷みどり著。
祖国に背を向けたままで。(ロシアを愛した祖父への手紙。)
著者1938年生まれで、僕より9歳若い。というのは、戦後米軍占領下の純日本育ち。勿論亡命した祖父との面識はない。読中、シベリアのトムスクとBlagoeshchenskが出てくる。あのころの大連やハルピンでは少数だったにしろ、露西亜人と結婚した東洋系がだいぶ居た。読んで居て、著者のまっとうな祖父思いにうたれた。
勿論小さな歴史の戦後鍵穴から見ている彼女の眼に、あの戦争中の民族隔執と無国籍の悲惨さが写るはずもない。ロシア軍が大連に侵入したと、数多くの僕の白系友人たちは逮捕され、極北に追放されたままだ。
ブラゴエシチェンスクの英名はAnnunciation. アメリカの僕の住処が同名の教会区に所属している。ブラゴエシチェンスクhの大聖堂が素晴らしかったのを、今になっても僕は覚えている。訪ねたかった町だ。(ただし、百年前の拳匪の乱中あそこでほぼ千名の漢族が虐殺された。)
文芸社。2013年。