フィラデルフィア日記

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Diary.2014. September 2. Tuesday.

日記。2014年。9月2日。火曜日。

● 昨日夕食食べ残しの握り寿司三個で朝食をすました。9個入りの握りだが、透明プラスチックの箱入りで12ドル内外。(¥1000位かな)。

まずいけど、しかたがない。

● アマゾンから Isherwood  の Berlin Stories  と  Journey to War を古本で注文した。両方とも1950年ごろにダートマス大学で発見して読んだ書籍だ。

◎ 考えても、あそこのBaker図書館が懐かしい。書籍発見の連続だったから。

三階の広大な読書室がまるで「御殿」だった。

落ち着いた調度、厚い絨毯、重いカーテン、選べる椅子、読書用の楽しい照明、漲る静寂。いくらでも選べる書籍。

進行する朝鮮戦争悲劇のさなかに、僕はお祈りと読書の四年間をあそこに閉じこもって暮らした。

棄てた朝鮮半島や父母の安否は知れるすべもなかった。

その時期に読めたのが、Christopher Isherwood と  W.H.Auden   の  Journey to War. だ。 

Owen Lattimoreの Situation in Asia.もあそこで読んだ。後年、ラチモア先生の弟が、僕の大学同僚だった。

● 日本の日本間。 ひさのさんからの通信:

"トーマスさん

知り合いの銀座の画廊さんが出している定期メールです。
中央区の小学生にボランティアで銀座の画廊を見学させています。
 
抜粋
 まず、小学生の部です。驚いたのは秋華洞さんにお連れして、日本画の軸を
 拝見して「みんな、床の間ってしってる?」と聞くと全員が「知らな~い」
 との返事。それで、「家に和室のある人?」と聞くと全員が「ない」という
 返事でした。「おじいちゃん家やおばあちゃんの家には和室はないの?」と
 聞くと「おばあちゃんの家にあったかな~?」という子供が一人であとは
 ないという返事。予想以上の住宅環境の変化に、驚きました。また軸の作品
 を今回初めて見るというお子さんもいて、衝撃を受けました。
今の美術業界を考える 野呂洋子 2014年8月30日
よく、外国人を連れて日本間に入ると、椅子がないので、床の間に座ってしまいますが、もうこの現象は、日本人にも起こりそうです。-起きているのかな?
特筆すべきは、この子供たちが東京の中央区いわゆる下町に住んでいるということです。そういう場所もビル化アパート暮らしなので、畳の部屋なんてないのですね。"
 
●もうすでに、二十一世紀なんだね。
なんだか寂しいし、わびしい。