フィラデルフィア日記

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Diary 2014 November 1. Saturday.

日記。2014年。11月1日。土曜日。

三十五年位前に米国南部ジョージャ州のメイコン市を訪れたことがる。

ダートマス大学同窓でエモリイ大学の社会学教授をしていた旧友を訪ねたのだった。チャックと二人でDelmarva半島を南下、その南端から長い渡洋橋をわたり、たしかリッチモンドだかでそこまで見送りに同伴してきてくれたチャックを汽車でフィラデルフィアに送り返したあと、連続畑道を独りで南下した。

全てが珍しかった。

ほぼ百年まえ、奴隷制度だった農地が展開し、未だに残る黒人奴隷小屋集落があちこちに散見された。

だが、南カロライナを過ぎて、ジョージャに這入ると、あたりの雰囲気が俄然かわるのに気がついた。もはや純南部になったのだ。

メイコンで宋姉妹母校だったウエスリイ女子大学を訪れた。毛沢東独裁がそれまで荒れ狂った中国に在住した宋慶齢さんが母校あてに認めた書信が随分残されていたのに驚いた。当時上海付近で活躍したWilliam B. Bond牧師の書信もエメリイ大学古書館に未発見のまま保存されていると思う。

東洋人にとって、アメリカの十九世紀史料はあちこちに未発見のままでつくづく思う。