フィラデルフィア日記

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Diary. 2014. July 23. Wednesday.

日記。2014年。7月23日。水曜日。

●   ひさのさんからの手紙。

「先週の土曜日、教会の給食でご飯を炊くのを手伝って、と言われて、たまたま朝、父を透析に送って行ったので、そのあと、しばらくお手伝いをしました。

ホームレスも働きたければ、結構、単発の仕事(たとえば、日当、日払い1万円の仕事があります。夏場は、夏祭りの警備やテキヤの手伝い。
いつもご飯を炊いている中村さんという人が夏祭りの仕事に出かけたので、主なご飯たきは、以前、この台所で働いていたホームレスの渡辺さんが久しぶりに登場です
私は渡辺さんには初めて会いましたが、親切な方で、いろいろ助けてもらいました。
炊飯器を一斉にスイッチを入れると、電気の容量を越してしまうので気を付けること。
など、6つの業務用炊飯器で4回時間差で炊かなくてはならないのです。
渡辺さんは、
今から炊くと0時までかかるなあ。
と、ささっと計算しました。
 
これってすごいことですよ!ホームレスのおっさんが暗算で計算するのですから。
最近、日本の子供の貧困が問題になっていて、貧しさから学校に通えない(親が貧しく、生活を正しく営むことができない)子供が増えている現在、こういう読み書きそろばんができるホームレスはいなくなるかもしれません。
 
◎ ちょっと心配になるお話ですね。
 
戦前日本の小学校教育は世界一だったとつくづく思います。
第一、教師になる人たちがよりすぐれに、すぐれてた。
あのころ、貧乏農村の次男坊、三男坊ってたら、大学教育を受けたかったら、ただ一つのヌケアナが師範学校だけ。
 
それに、まともな大学に金がなくて、行けない人の唯一の昇進口はセンケンというものだったらしい。
 
満洲の大連で、僕がお世話になった先生たちはほとんどがセンケン合格者たちでした。
もう皆さん亡くなられてしまいましたけど。
素晴らしい有能な教育者たちでした。